企業が、新しい技術や、ビジネスモデルを学ぼうと思ったら、成功例を見ることからが第一歩。同日放送では、スタジオゲストに経済アナリストの森永卓郎と、眞鍋かをりを招き、視察が殺到する会社の儲かりに迫る。
まずは、栃木県宇都宮市にあるお菓子の製造機械を造っている食品メーカーには、毎日数社、年間700社以上もの会社が視察に訪れるという。自動で饅頭の生地にあんを入れてくるむ、「包あん機」という機械の国内シェアは、なんと90%。見学者はその「包あん機」を購入し、既に使っている人たちばかりなのに、なぜ視察が殺到するのか?
さらに、宮城県山元町にあるイチゴ農園。 仙台市から車で45分もかかる場所にありながら、年間2000人もの視察者が訪れるという。 特にアメリカやヨーロッパ、アフリカ、中国と海外からやって来る人たちのお目当ては、その農園が作っているブランドイチゴの栽培法。ブランドイチゴというだけあって、一粒1000円で流通し、その農場だけで年間120トンも出荷しているというから驚きだ。しかし、なぜ視察者にそのノウハウを教えるのか?コンピューターで徹底管理された農園の様子や、管理データの採取法など、ユニークでクレバーなビジネスの裏側に迫る。
また、東京馬喰町にある高級ファミリーレストランチェーンを運営する企業が経営している新スタイルのお店にも、視察が殺到。年間100社以上、大手メーカーもやって来る視察会場にカメラが潜入。外食産業の概念を変えるレジレス、ガス台レス店舗が紹介される。最近では電子マネーが使える店舗がほとんどだが、現金が使えないことでどんなメリットがあるのか?ガス台がなければガス代はかからないが、電子レンジで微妙な火加減が必要な料理は出せるのか?など、常識を打ち破る新しい技術で、外食産業の近未来像を垣間見られる30分となっている。