8日に放送された『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日系)が、貴乃花親方と日本相撲協会にある深い溝について取り上げた。 昨夜7日にオンエアされた『独占緊急特報!貴乃花親方105日沈黙破りすべてを語る』(同系)。そこで貴乃花親方が語ったところによれば、「警察の方に捜査をお願いした以上、それが終わるまで語ってはならない」という思いがあったとし、協会が指摘する報告義務を怠ったわけではないと主張。しかもその間、危機管理委員会には意見書や報告書、貴ノ岩の陳述書などを再三提出していたにも関わらず、それが表に出たり報じられることはなかったという。 また親方は、協会執行部が事件を水面下で収めようとしていたと明かし、被害届を取り下げる要請があったという。さらに貴ノ岩の診断書を作成した医師に相撲協会が聞き取りした際、「頭蓋底骨折と髄液漏は双方ともに“疑い”である」「重傷であるように報道されていることに驚いている」「相撲をとることに支障はない」という見解がなされたが、今回番組で新たに公表された診断書では「右側頭骨骨折」と断定されていた。 『モーニングショー』コメンテーターの高木美保は、協会から被害届取り下げ要請があったという話について、「ある親方が『被害届を出さなくてもほかに解決する方法があるじゃないか』と言っていたのを見て、そういった考え方を持つ人が多いんだろうな」と思っていたという。 またテレビ朝日の解説委員・玉川徹は、「もともと貴ノ岩がケガで語ることができなかったのに、病状は重くないであるとか、貴ノ岩にも一定の非があるというニュアンスの報道が続いたことに強い違和感を覚えていた」と話した。さらに、「今回存在が明らかになった貴ノ岩の陳述書が最終報告に反映されていない。その背後には一体何があるんだろうと考えざるを得ない」と疑問を述べていた。