LGエレクトロニクスは現在、独自のスマートテレビ向けOSであるwebOSを、有機ELと液晶方式のテレビに搭載している。同社の商品は日本でも購入することが可能だ。
2018年のラインナップにはLGが自社で開発するAIアシスタント「LG ThinQ(シンキュー)」が搭載される。もともとSmart ThinQの名前でインターネットにつながる冷蔵庫や洗濯機に採用してきたスマート家電向けのプラットフォームに、ディープラーニングやクラウドの技術を活かしたAI系のテクノロジーを融合させることで、ユーザーの行動履歴を学んで最も便利な使い方を提案してくれるスマート家電の開発に力を入れていく。
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その手始めにというか、どの家庭もリビングの中央に置いて活用しているであろうテレビを中心としたスマート家電のネットワークをLGは提案する。例えばテレビ番組に出演しているタレントの詳細を音声で検索したり、チャンネル送りや電子番組表と連動して「視聴中の番組が終わったらテレビを消す」といった使い方が自動的にできるようになる。LGのスマート家電をテレビからの音声コントロールで操作できるようにもなるようだが、日本にもしLGの最新スマートテレビが上陸しても、LGのスマート家電機器が日本国内ではほとんど取り扱われていないため、同様の使い方ができるようになるかは不明だ。
LGでは自社のAIアシスタントと併存させるかたちでGoogleアシスタントもスマートテレビに取り込んでいく考えだ。同じGoogleアシスタントを搭載するスマートスピーカーのようにスマートデバイスが音声で操作できるようになる。これなら日本にLGのテレビが上陸しても安心だ。
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サムスンはいまGalaxy Note8やGalaxy Sシリーズの最新モデルに搭載されている独自のAIアシスタント「Bixby(ビグスビー)」を2018年に発売するスマートテレビに搭載する。使い勝手についてはLGエレクトロニクスが提案している将来図とほぼ変わらないが、サムスンの場合は2014年に買収した米Smarth Things社のIoTデバイスとの連携機能が便利に使えるメリットも打ち出している。例えばSmart Thingsのネットワークカメラを玄関に置いて、インターホンが鳴ったときにテレビにカメラの映像を映すといった使い方もできる。またSmart Thingsのプラットフォームに連動する他社製のIoTデバイスも使えるようになりそうだ。
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ソニーも北米で発売しているブラビアシリーズのスマートテレビから、ソフトウェアアップデートでGoogleアシスタントとの連動機能を追加する。基本的な使い勝手はスマートスピーカーと同様になるとイメージすれば良いと思う。

各社のAIアシスタント搭載テレビは、同梱されているリモコンに話しかけて音声操作をおこなう方式を採用している。それでも良いのだが、どうせならリモコンを探さなくても、テレビに向かって直接話しかけるような感覚で音声操作がスムーズに使えればなお便利だと思う。LGとサムスンのテレビについてはカンファレンスの時にデモを確認できなかったので、もしかすると本体にマイクをビルトインしているかもしれないが、詳細はブース展示を確認したい。
今年はスマートスピーカーに続いて、テレビもGoogleアシスタントやアマゾン・Alexaとの連携をさらに深めていきそうだ。
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