愛車は、まだ本気のロードは早いとシャイな自分が言ってるのでtokyobike(トーキョーバイク)。でも相当お気に入りです。
本気の自転車乗りは例外なくブレーキにハンドルにペダルにタイヤにとメカニックなこだわりを持っているものですが、自分のようなライトなチャリ乗りであってもウェアやパーツ、アクセサリーなどのチャリグッズには心惹かれます。最近は便利なグッズがたくさんあって楽しい。
■「距離」と「方向」だけを指し示す電子コンパス
今回使ってみたのは、目的地までの距離と方向を示してくれる電子コンパス『BeeLine(ビーライン)』。みなさん、自転車のナビゲーションはどうしてますか?スマホのカーナビアプリは年々使いやすくなり、車の運転でも使っている人が増えました。なんならGoogle MAPのナビ機能でも十分なくらいですが、自転車ではちょっと音声が聞きにくい。かといって、信号で止まるたびにスマホを覗き込むのも大変危険です。
僕は道を覚えるためにも出発前にルートを頭に叩き込み、最初の記憶だけでとりあえず出発してしまうタイプなんですが、やはり限界があります。だいたい間違うし。
そんな、自転車でスマホをいじるのはちょっと…という人にオススメなのがこの『BeeLine』です。イギリス生まれの製品ですが、日本正規輸入を目指してクラウドファンディングプロジェクトがスタート。今年8月、目標額を達成し、日本上陸が決まりました。今後連携アプリの日本語化もされるそうですが、今回は現状の英語版で実際に試してみました。
『BeeLine』の最大の特徴はそのシンプルさ。目的地までの「方向」と「距離」だけをミニマルに表示してくれます。だから本体の大きさも形状もシンプルで、持ち運びも取り付けも簡単。まずは事前に、『BeeLine』アプリをインストール(Android/iOS対応)し、Bluetoothでペアリングして初期設定をしておきます。その後、アプリ上で目的地を入力すればOK。『BeeLine』上に目的地までの距離と方向が表示されます。
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現在地は新宿御苑前。目的地は軽めに渋谷駅にしてみましょう。
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3.8kmの行程だそうです。
ではさっそく愛車に取り付けてみましょう。
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取り付けは、ケースを兼ねたシリコンラバーで巻くだけなので、ハンドルでもステムでも大丈夫。
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その後、アプリの指示に従ってキャリブレーションを行います。キャリブレーションとは、正確に表示させるための調整のこと。アプリのガイドに従い、ハンドルを動かしたり自転車本体を傾けたりすれば準備完了です。
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表示は「コンパス」のほか「時速」にもできます。他に「充電%」「ペアリング/解除」も表示可能で、表示を切り替える場合は左右の「○」を押してください。
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では出発です!
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■チャリのナビはゆるくていい!
運転ポジションからはこう見えます。表示がシンプルなため、じっくり見なくても確認できるし、運転中でも直感的に認識できる。だから、初めての道でもナビに気を取られることなく、道路や景色に意識を集中できます。
だいたい、チャリなんて小回りがきくんだからナビゲーションもざっくりでいいんですよね。細かい道を行くよりもスピードが出せる大きい道を走りたいときもあるし、ちょっと寄り道やショートカットを試みたいときもある。チャリのナビはゆるくていいということに気づくことができました。
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最初はいい感じにコンパスは真っすぐ前を向いていましたが、道なりに進んでいくうちに甲州街道と明治通りの交差点でコンパスが真左に。ここを左折すればいいことがわかります。こんな感じでコンパスに合わせて走っていけばそのうち目的地に着くというわけです。
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無事目的地に着くと、行程のサマリーを見ることができます。実際に走った距離は8.8kmでした。いや、これはスタートしてからレビューのために公園の周りをぐるぐる回ったりいろいろ試していたからです。時間がやたらかかったのも、最初にこのレビュー用の写真を撮りまくったりしてたからですよ。
渋谷からの帰路も『BeeLine』を使ってみます。同じ道を帰るのは能がないので、あえて違う道を進んでみました。広くて走りやすい道を選びながら目的地に近づけるのがいい感じ。ちなみに帰りの道順はこんな感じになりました。
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走行距離は5.8km。直線距離とはやっぱり違いますね。アベレージ16km/hなので、そこそこ気持ち良く走れたことがわかります。
目的地までの最短ルートを示してくれるわけではないけれど、ゴールまでの指針は示してくれるので気分や道路に合わせて自由に行程をチョイスすることができる。自転車に楽しさを求める人には、『BeeLine』はぴったりのナビゲーションなのではないでしょうか。
※クラウドファンディング特集