LINE MUSICで音楽を聞いてみた。本体には2.5インチのウーファーを1基、1インチのトゥイーターを2基搭載している。つまり、受け持つ音域の違うスピーカーユニットを搭載しているので、それぞれの帯域の音がよりクリアに聞こえるように工夫されているというわけだ。
音楽を再生してみると、ワイヤレススピーカーとしての音質はまずまずといったところ。低域の量感がやや物足りなく感じるが、ボーカルやメロディ楽器の音域はクリアで力強さも伝わってくる。フルレンジスピーカー1基構成のGoogle Homeスピーカーに比べると音質は勝っていると言える。
LINE MUSICのアーティスト・楽曲・プレイリストなどからの音声コマンドによる再生は、ざっくりとしたフレーズのコマンドでもある程度柔軟に対応してくれる手応えがある。例えば「クローバー、松田聖子を再生して」とアーティスト名で伝えてもよし。「ジャズを再生して」「雨の日にあう曲を再生して」「人気の曲を再生して」とお願いすると、それらしいタイトルを見つけて鳴らしてくれた。
特定のアーティスト名に曲名をつなげてコマンドを発声する場合は、フレーズ全体の長さや語彙の複雑さが結果に影響してくる。たとえば「岡村靖幸のだいすきを再生して」といった感じに、短くてシンプルなフレーズに収まれば比較的正しく認識してくれたが、「ダリル・ホール&ジョン・オーツのI Can't Go For That」は何回チャレンジしても上手くいかなかった。洋楽系は途中で舌を噛まないように気をつけながら発声する必要があることも踏まえると、なかなか音声操作が便利だとは言い切れない。LINE MUSICのアプリに移動して、画面から好きな曲を探して再生したくなってくるが、あいにくWi-Fi経由でキャストすることはできないようだ。
WAVEにスマホをつなぐ際にはBluetoothがメインになるようだ。スマホやPCに保存した曲なども再生可能になる。音声コマンドで、またはアプリからWAVEをペアリングモードに切り替えてからスマホとワイヤレス接続ができる。ただし、この場合はスマホでアプリを終了すると再生も止まってしまうし、ストリーミングの負荷がかかるぶんスマホのバッテリーも早く減る。WAVEでインターネットラジオをだらだらと聴きたい場合は今のところスマホやPCにつながなければならないが、近くradiko.jpのストリーミングをWAVEで直接受けられるようにもなるそうなので期待したい。
■テレビを音声操作でオンにする

ほかにもWAVEはテレビを声で起動できるリモコンにもなる。「LINE Clova」アプリから「音声リモコン」のメニューを開いて、並んでいるテレビ連携を選択するとメーカー名がリストに並ぶ。わが家で使っているのはソニーのテレビだったので、メーカーを選択してWAVEをテレビの近くに置いて設定を済ませると、WAVEに「クローバー、テレビをつけて」と話しかければ電源がオンになった。テレビのリモコン操作は赤外線通信で行うので機器連携の幅が広く取れる。

電源オン・オフのほかにも音量の上下、チャンネル変更などシンプルな操作が可能だ。将来は番組録画など少し複雑な操作まで音声でできるようになるとうれしいが、その場合は赤外線通信以外での対応も必要になってくるだろう。なおLINEでは今後、テレビのほかに照明器具やエアコンも赤外線リモコン機能で動かせるように開発を進めているそうだ。
【動画】WAVEでテレビの電源をオンにする
LINEアプリの周辺機能については、残念ながら筆者がふだんあまり積極的にLINEを使っていないので詳しい検証を行わなかったが、「LINE Clova」アプリから家族アカウントを作成して音声入力によるトークのやり取りが楽しめるようになるらしい。LINEオーディオによる無料通話機能については今のところ実装されていないが、今後Clovaが進化していく方向性のひとつとしては模索しているという。