筆者はふだんApple Watch Series 2を使っているが、Series 3になってアプリの起動やレスポンスがよりスムーズになったように感じる。本体には高速デュアルコアプロセッサを搭載。新開発のカスタムワイヤレスチップ「Apple W2」によってWi-Fi接続のスピードが85%アップして、Wi-FiやBluetoothなど通信機能をオンにしている時の電力消費も50%ほど効率化されている。セルラー通信機能を頻繁に使いこんでしまうとバッテリーの消費が速まりそうだが、およそ1日中持続するバッテリー性能は新しいSeries 3になってもキープできているという。この辺りはもう少しSeries 3を長期間使ってみないとわからないかもしれない。

Siriは新しいSeries 3になって内蔵スピーカーで話せるようになった。天気などをボイスコマンドで話しかけて聴くとハキハキとした声で答えを返してくれる。”Hey Siri”にも対応しているので、キッチンで料理をしている時など手が汚れていてもハンズフリーでSiriが呼び出せる。
※初出時、“Hey Siri”に対応していない旨の記述がありましたが、実際には対応しておりました。ここにお詫びして訂正いたします。
スポーツシーンでは「アクティビティ」が賢くなった。これまでのアクティビティは1日の中で時間の経過を見ながら、ユーザーが目指すゴールを達成できるように通知を送ってきたが、watchOS 4からはユーザーの活動履歴を学習して、1日の終わりにさしかかってまだゴールに近づけていないときに強く通知をプッシュするようアルゴリズムが変更されている。筆者のようにスロースターターで、1日の終わりに活動的になるユーザーの場合、早めの時間帯に通知がバンバン飛んでくる煩わしさがなくなるメリットがある。「あと何歩あるけば」「あと何分走れば」といった具合に目標をクリアするための目安もアプリが知らせてくれる。

ほかにも「ワークアウト」アプリもデザインを一新。連続しておこなった複数のワークアウトのサマリーが一貫して見やすくなり、さらに心拍数やミュージックアプリの画面にスムーズに遷移できるようにインターフェースをブラッシュアップした。今年の年末までには「GymKit」のプラットフォームも始動する。身に着けているApple Watchとジムのトレーニング器具を接続して、双方向でデータが送りあえるようになる。トレーニングの成果がより正確に効率よく管理できるようになるだろう。
もうひとつ「ヘルスケア」アプリが使いやすくなったことも見逃せない。watch OS4では心拍数アプリが一新されて、スポーツ時だけでなく安静時の心拍数まで詳しく計れるようになった。安静時心拍は基準値を設定しておいて、10分間に4回以上その値を超えると異状が発生したと判断して通知を飛ばしてくれる。大げさな器具を身に着けなくても手軽に健康管理ができるので、筆者も高齢になる母親にiPhoneとApple Watchを持たせたくなってきた。

■多彩なバリエーションから選べるケースとバンドの組み合わせ
Apple Watch Series 3の「GPS+Cellularモデル」はデジタルクラウンにワンポイントカラーの赤を配置した。通常モデルはシルバー/ゴールド/スペースグレイの3色アルミケースにステンレススチールのケースを加えた4種類。Nikeとのコラボモデルはシルバーとスペースグレイの2色アルミケース、EDITIONシリーズはホワイトとグレイのセラミックケースになる。

今回はApple Watch Series 3のスペースグレイ 38mmアルミケースのモデルに通気性の高いナイロン製のスポーツループを装着してジョギングしてみた。マジックテープでフィット感をタイトに調節できるので、手もとに気持ち良く身に着けられる。目まぐるしいスピードで新しいバンドのバリエーションが追加されているのもApple Watchの強み。いま最も個性を主張できるスマートウォッチと言えそうだ。