未来のスターを発掘する「NEXT/BREAK AUDITION2017」が28日、都内にて開催され、福岡県出身で音楽活動をしているALLIさん(21歳)が見事グランプリの栄冠に輝いた。※ほかの場面写真をチェックする 2回目の開催となる今回は、7556名の応募があり、当日はファイナリストの20名が最終選考に臨んだ。個性を重視すると共に性別を問わない点が同オーディションの特徴のひとつで、ファイナリストのうち4名は男性。グランプリが、小森純、鈴木奈々、加村真美、須田亜香里、瑛茉ジャスミン、ぺえらが活躍する芸能プロダクション・TWIN PLANETに所属し、準グランプリ受賞者には所属交渉権が与えられる。準グランプリには、東京都出身の武部尋斗さん(たけべひろと/25歳)が輝いた。 名前を呼ばれた瞬間、ALLIさんは、驚いたような表情を見せ、手のひらで顔を押さえた。マイクを持つと「セミファイナルも、ファイナルもトップバッターですごくドキドキしたのですが、自分の全部を出せたかなと思えたので、本当に嬉しいです。ありがとうございます」と喜びを爆発させた。 最終選考では、自身の生い立ちを赤裸々に語ってから、得意の歌を披露。「生い立ち自体が個性」と評価されてのグランプリ受賞となった。囲み取材では、「あまり裕福ではなくて、母と弟と私で暮らしていたのですが、食べるものがなくて公園でたまに砂を食べたり、石を『飴だ』といってなめたりしました。真夏に1か月間、めっちゃ熱い車内で車生活をしていました」などと振り返った。 応募した動機については「小さい頃から歌手になりたくて、色々な角度から歌を伝えていきたいなと思っています。色々なことに挑戦されているTWIN PLANETさんでやってみたいなと思いました」と語った。「声が好き」と言われることが多いそうで、今後は「声を活かした仕事をやりたいなと思います」と期待に胸を膨らませた。 ALLIさんは祖父母と一緒に暮らしていた幼い頃から歌が好きで「気付いたら歌っていました」という。「世界観がある人が好きです」といい、憧れの人を尋ねられると、「昔から好きなアーティストさんは、宇多田ヒカルさんだったり、MISIAさんだったり、椎名林檎さんとか。洋楽も好きなのですが、洋楽だったらマライアさんとか。最近影響を受けているのは、ちあきなおみさんです」と声を弾ませた。 ALLIさんは中学2年生から3年生にかけての1年半、養護施設にいたそうだが、MCを担当した鈴木奈々は、「最初のお話がすごくぐっときました。素直に全部を話していました。素直でいることって、すごく大切なのだなと感じました。その素直がグランプリに繋がったのかなと思いました」と熱弁した。 鈴木とともにMCを担当した加村真美は、「(ALLIさんの)最初の話を聞いてから、歌を歌ったときに鳥肌が立ちました。今まで生きてきた生い立ちの生きざまが歌に出ていて、本当に感動しました」と目を輝かせた。 ALLIさんは裕副ではなかったそうだが、「もし、芸能界で成功したら何をしたい?」と質問されると、「焼き肉のタンが好きなので、美味しいタンを金額を気にせずに食べたいです」と声を弾ませた。