いつも若手お笑い芸人のように、貪欲にいいネタを探して、飲み歩いているオソサキは、この日も、めっきり涼しくなった夜風に秋を感じながら、ふと入った飲み屋で隣のおじさんが「最近の回転寿司はクオリティーが高い!」と言っていたのを耳にした。
そう言われてみれば、刺身をつまみにクイっとやることはあっても、最近お寿司を食べていなかった。
そこで「なるほど、それは自分の舌で確かめてみなくては!」と思っていたら、丁度回転寿司チェーン『スシロー』が期間限定メニューを出すと言うので、早速お店に行き、丸の内OLならぬ、丸の内おじさんの言葉を検証してきた!
秋の期間限定メニューは寿司が4種類、デザートが1種類で早いものだと1週間で提供期間が終了してしまうと言う。
ならば片っ端から食べるのみ!
まずは『まぐろ腹身ねぎまぐろのせ』100円(税抜き)から頂いた!
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歯ごたえのあるマグロの腹身と、コッテリとしたネギマグロの、いままで有りそうで無かった王道マグロのコンビネーションは、二つの異なる食感とマグロ本来の旨みをこれでもかと言わんばかりに堪能させてくれる。
次に『濃厚うに包み』108円(税込み)
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このウニは昨年末からスシローが始めた「世界の海からいいネタ100円project」のフェア商品で、チリ産のウニを使用している。
舌の上でとろけるような、まろやかさと濃厚で深みのある旨味と甘味を併せ持つチリ産のウニが一皿にたっぷりと使用してあり、ウニ好きにはたまらない一品だ!
そして中でもオソサキの心を鷲掴みにしたのは、穴子一本にぎり100円(税抜き)
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お皿からはみ出るほどボリュームのある穴子は本釜で煮込んであり、しっとりと柔らかい舌触りで、ふっくらふわふわぁぁぁぁと口の中でほぐれて溶けてゆく!
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ご覧の通り、口からもはみ出すほどの穴子さん。
今にも「ふ~ぐたく~ん」と声が聞こえてきそうな、来なそうな、これを食べれば穴子さん本来の味がわかると言う一皿だ!
そして寿司ネタ最後はこちら『のどぐろ炙り』180円(税抜き)
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実はオソサキは脂ののった高級ネタ、のどぐろを食べるのは初めてで、食べる前こそ「100円寿司じゃないのかよ!」と思っていたものの、いざ食べてみると、これが私の未来を切り開いた。
分厚いのどぐろのジューシーな脂が、噛めば噛むほど口の中で酢飯と混ざり合い、更に表面の皮の炙りが鼻を抜け、味に程よいメリハリをつけてくれている!
のどぐろの脂は他の魚の脂とは違い、強く主張することはなく、さらりと口に広がり、まったりと旨味を味わわせてくれる。
ノドグロ万歳!!!!
もし今度、「おいしいご飯を食べに行きませんか」って誘われることがあったら、その時は「のどぐろが食べたいです」って言うように、脳内マニュアルを書き換えておくからね!
さて、最後にデザートを紹介しよう。
スシローで一番人気のデザート『大学いも』100円(税抜き)が一緒に楽しめる秋の期間限定デザート『おいもと抹茶のパフェ』280円(税抜き)だ!
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名前の通り、安納の蜜漬け芋のダイスを混ぜ込んでいるお芋アイスと、改良の末に通常の1.5倍の濃さにした抹茶アイスの2種類に、安納芋で作ったモンブランクリームが乗っている。
中からは、抹茶のムース、ホイップクリーム、更に京都の老舗「峯嵐堂」のきな粉の味がとても深いわらび餅が出てくる。「これで280円(税抜き)は安い」と思わず呟いてしまう程、どれ一つとっても美味しいこのパフェは、まさにサザエさん一家が大集合する食卓の様。
そうか、オソサキに足りなかったのはコレだった。皆さんは最近足りていますか?家族との団欒、楽しい会話。きっとアナゴさんのような同僚が今日も「この後飲みに行こう」と誘ってくるだろう。その時「今夜は、家族とスシローに行くから、また明日な!」と言ってみるのもいいかもしれない。オソサキも次の休みにはきっと、実家に帰り、両親とお寿司を食べに行こうと思う。
丸の内おじさんの言葉の検証はオソサキに改めてお寿司の美味しさと家族の大切さを教えてくれた。
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ライター:オソサキカイ