自動運転に向けた地図データ仕様の共通基盤化を目指すダイナミックマップ基盤企画株式会社は、これまでの成果をCeBIT 2017に出展する予定だ。ダイナミックマップ基盤企画株式会社は、国内の自動車メーカー9社(いすゞ・スズキ・トヨタ・日産・日野・富士重・本田・マツダ・三菱)と、地図会社やGISベンダーが共同出資して設立された会社だ。それゆえ、活動領域は主に国内メーカーの意向が反映されたものとなる。同社の事業企画部事業企画課の藤尾秀樹課長は、CeBIT 2017への出展の目的について「社名の通り、地図基盤を企画する会社ですので、地図データの売り込みなどといったセールスが目的ではありません。自動運転向けの地図データを企画するにあたって、データの精度や更新の仕方など、共通認識がまだこれからなので、海外の自動車メーカーやサプライヤーと協議し、感触をつかみたいと思っています」と語る。これまでの成果については「4層に分かれたダイナミックマップのうち、一番下の静的な3D地図(筆者注:上位レイヤーは動的情報)、特に高速道路・自動車道のデータ整備を進めています。それだけでも総延長3万kmに及びます」とコメントした。