ART STANDは今までにない業態のサービスとなるが、BtoBのプロモーションについては、さほど目新しいことは行っていない。オフィスや店舗には、装飾品として絵画や美術品、小道具などをレイアウトする習慣がある。廉価なレンタルで、若手を含む多数のアーティストの作品が選べるART STANDには、参入の余地が十分にあったようだ。
しかし、B2Cの場合は少々事情が異なる。富裕層には美術品を購入し、パトロンになるという文化もあるだろう。しかし、一般的な個人宅で絵画を飾るという習慣は、あまり定着しているとはいえない。ホームページなどを通じてファンが増えているそうだが、加藤氏はさらに認知を広げる必要があると話す。そこで同社が提供を開始したのが、Web上の美術館のようなキュレーションメディアのサービス「ART STAND Gallary」だ。