監視カメラをより有効に活用できる技術として注目を集めている顔認識技術。カメラがとらえた映像から個人を識別したり、顔から得られる情報からさまざまな属性情報を推定するなど、セキュリティ用途以外にも、実店舗におけるマーケティングへの応用も期待されている。 東京ビッグサイトで開催されていた「中小企業 新ものづくり・新サービス展」のブレインズブースで、顔認識技術を応用した表情推定などの実演が行われていたので紹介していこう。 同社の顔認識システムは、海外製の顔認識エンジンを採用し、ソフトウェアベースや組み込み機器として、監視カメラや入退管理のシステムで利用することを想定したソリューションとなる。 認識用のカメラに関しては、特に制約はなく、一般的なネットワークカメラからUSBカメラまで対応する。認識に際しては、多少斜めの角度の映像でも検知し、免許証などの写真とカメラ映像での本人照合などもできるという。 今回の実演では、USBカメラと顔認識ソフトウェアを搭載したPCを使ったものとなっており、カメラの前に立つと、瞬時に年齢、性別、表情を推定するという形で行われた。 筆者もカメラの前でいくつかの表情を試したところ、大きく口と目を見開くと「suprised」(驚き)、眉間に眉を寄せると「disgust」(嫌気)、特に表情を出さないと「calm」(平穏)という形で、筆者が意図した表情推定の結果となった。また、年齢推定に関しては、実年齢より若めに表示される傾向があった。 また、人数カウントを行うモードに切り替えたところ、あらかじめ顔画像と名前が登録されている同社のスタッフは名前入りで表示され、未登録の筆者は名前なしで瞬時に表示され、顔認識による人数カウントのスムーズさが印象深かった。
【デジージョ レポート】SK-IIによるビューティテック体験ができる!原宿の「FUTURE X Smart Store by SK-II」をレポート 2018年6月1日 テクノロジーの波は、美容業界も飲み込んでいるようです。