京セラは、幕張メッセで開催された「IoT/M2M展」で、“超小型”といえるマイクロタイプの各種センサーを組み込んだウェアラブルデバイスを参考出展した。 京セラが同展示会に出展したのは、「セラミックパッケージ」という法人向けに各種センサーや発振器などを、キャビネット構造で気密封止や真空封止が可能なセラミックでパッケージングできる製品群。そしてその活用例として「血流量センサ」を展示した。 「血流量センサ」は、参考展示ということもあり、プロトタイプだったが、指先に乗せても余裕がある超小型&低消費電力のセンサーで、皮膚に光を当てて、赤血球や組織からの散乱光をドップラー効果で解析することで、血流量をリアルタイムで計測できるというもの。 参考製品として、イヤホンにこのセンサーを組み込んだウェアラブルタイプのアイテムが展示されていたが、耳元にセンサーが位置するように設計されており、取得されたデータはBlutooth部分からPCやスマホ、タブレットに送られ、血圧や脱水症状の有無などの状態を見守ることができるという。 耳への装着を提案する理由としては、血管内に光を照射する場合に計測しやすい部分であり、利用者として想定されるお年寄りは、補聴器をしている人も多いので、日常的に使われることも配慮してイヤホンタイプをプロトタイプとして製作したという。 また、高齢者に限らず、脱水状態を同センサーでは計測できることから、過酷な環境で作業する人たちに使用してもらうことで、熱中症の予防なども実現可能。熱中症対策としては、計測のみならず適切な水分補給を促すようなシステムとの連携などもを検討しているそうだ。 さらにイヤホンタイプにしたのは、好きな音楽を聞いてリラックスしてもらうことで、血圧の不要な上昇を防ぎながら平時の体調をチェックしようという、配慮もあるという。 同製品が、製品化されてスマホのアプリなどとリンクできるようになれば、スポーツや作業時の熱中症対策、高齢者や持病を持つ人の見守りなどに活用することができるだろう。>>Amazonギフト券10,000円分が当たる!「ホームセキュリティアワード」投票受付中<<