前田:日本でまだ行ったことのないところ、行きたいところはありますか?J・J:富士山に登りたいです。みんなで行きましょう!前田:私もまだ行ったことないです。J・J:みんなで行きましょう!前田:行きたいです!誘ってください!J・J:(笑)前田:今回は製作総指揮という立場で参加されていますけれど、関わられていかがでしたか?J・J:とにかく今回は大変な部分は全部ジャスティン(ジャスティン・リン監督)に任せましたので、そういった意味では僕は非常に楽はできました。リン監督は『ワイルド・スピード』シリーズでもの凄くアクションに長けているというのはわかっていましたし、また『スター・トレック』の大ファンであるというのもあったので、非常に彼の情熱とかハート、そしてユーモアの部分を持ち込んでくれたと思うんですね。プロデューサーとして彼が仕事をしているのを見るのはとても楽しかったし、また非常にいい映画になったと思います。前田:現場には毎日行かれたんですか?J・J:撮影中、私は『スター・ウォーズ/フォースの覚醒』をやっていましたので、この作品の撮影の時には私はLAにいて、他のみんなはバンクーバーやドバイで撮影していたんですね。ですから実際には現場には行けなかったのですが、LAでの編集の段階には私も参加しました。前田:今回は「宇宙」を題材にした二つの対策を手掛けていますけれど、その世界観をどう想像して作り上げているんですか?宇宙がお好きなんですか?J・J:僕はとても冒険映画、そして共感できるキャラクターが好きなんです。共感できるキャラクターがいるからこそ、クレイジーな冒険でもわたしたちがついていけるという感覚になるんですけれど、こういうSFや宇宙が舞台でなくても、色々な可能性を秘めている宇宙観、限界がないという世界観は素晴らしいと思います。『スター・ウォーズ』と『スター・トレック』は宇宙を扱っていても全く違うんですね。でも同じなのは、違う街に行くんじゃなくて違う惑星に行くことで、ここでは違う人々、人種というか全く違った種の人々と会うんですけれど、ジャスティン・リンという非常に素晴らしい監督だったので、スケールも世界観も今回は非常に大きかったし、でもその大きい中で人間がちゃんと描かれている、キャラクターにハートがあったというところがさらに素晴らしいと思います。前田:プロデューサーとして、また監督として、俳優にとって一番大切なものは何だと思いますか?J・J:俳優に必要なのは、その瞬間瞬間で意図がはっきり伝わることです。監督としては、常にそういう俳優、その役に真実味を出することのできる俳優を探します。非常に基本的で当たり前のことのように思われますが、演技をしていないように役になりきれる人が必要なんです。一生懸命やっている、一生懸命演じているというのではなく、自然に演じられる俳優。そういう俳優はみんなを信じ込ませますから、監督はもう心配しないでいいし、彼に任せればいいわけです。人々の心を動かしたり泣かせたり笑わせたりするということは、これは本当に貴重なものであって、それは俳優の技術であったり、その人の力だと思うんですね。ですから、そういう人を常に探しています。J・J:『シン・ゴジラ』に出ていましたよね?前田:はい!J・J:『シン・ゴジラ』を観て、大好きだったんですけど、出演してみてどうでしたか?前田:樋口監督とも交流があると伺っているんですけれど。J・J:彼のことはよく知らないけれど、作品のファンだよ。でも実際に出演してみてどうでしたか?前田:私の出演シーンは全部iPhone 6で撮影したんですよ。J・J:オーマイゴッド!iPhone 5ではなく?あれはいいよ。前田:6でした、いまだったら7で撮ったかもです(笑)J・J:撮影は楽しかったですか?そして映画は気に入りましたか?前田:楽しかったですね。みなさんが助け合ってやっていて、とても貴重な体験でした。J・J:そうですよね。おめでとうございます。前田:ありがとうございます。