日立製作所は29日、爆発物の有無を3秒で検知する「ウォークスルー型爆発物探知装置」を、発電所やデータセンターなどのインフラ施設向けに10月から提供開始することを発表した。 同装置は文部科学省の5か年計画プロジェクトのもと山梨大学、日本信号と共同で開発されたもので、2012年の試作に始まり、近年では空港や駅などでの実証実験が行われていた。●自動改札タイプでテロ対策!爆発物探知装置内蔵ゲート●NEC、2020年を見据えた最新セキュリティ機器を成田空港で実証実験 IDカードでの本人認証時に付着した微粒子を採取し、内蔵した装置で爆発物由来の粒子を約3秒で検出する。1時間あたり1,200人の検査を行える能力があり、通行を妨げずに検査することが可能となっている。 まずは、発電所やデータセンターなどの重要インフラ施設での導入展開を行い、今後は空港や駅をはじめ、イベント会場など公共スペースでの運用なども予定している。 今年6月に成田空港での実証実験(関連記事:【現場レポート】利便性と安全性の両立を目指すスマートセキュリティの最前線@成田空港)でも使用されていた試作機では、IDカードをかざす際に空気流を当てて微粒子を検出していたが、製品化された本機ではIDカードを差込式にすることで、安定した角度での空気流により、より短時間で正確な検査を可能にした。同時に各ユニットのモジュール化とコンパクト化が行われ、ゲート本体の幅も小型化されている。>>Amazonギフト券10,000円分が当たる!「ホームセキュリティアワード」投票受付中<<