みずほ銀行とソフトバンクは15日、ITと金融の融合FinTech(フィンテック)を活用した、個人向け融資サービスを提供する合弁会社を設立することで合意したと発表した。 個人が融資(ローン)を受ける場合、一定の与信審査を受ける必要がある。そこでは、ユーザーから得た年収や勤務先、持ち家や扶養家族の有無などさまざまな基礎情報のほかに、CICをはじめとした外部信用機関の情報が活用されている。ただ、従来型の審査では、定職の有無や、勤務先の規模、クレジットヒストリーや、年収情報が重視されがちで、高い金利を提示されたり、融資枠が少なかったりと、厳しい条件が強いられてきたことも少なくない。 そこで、両社は互いの強みであるAIやスマートフォン、ビッグデータを活用することで、借り入れ主の評価をより正当なものとし、低い金利条件や、十分な融資枠を設ける考えだという。 新会社では、従来型の審査を改め、ビッグデータとAIを活用した国内初の「スコア・レンディング」が導入される。同サービスは、スマートフォンの専用アプリ上で行うことができ、スコアや借り入れ条件は、いつでも確認が可能。ユーザーが追加で情報を入力することより、さらにスコアアップを目指すことができる。 合弁会社の資本金は50億円で、両社が50%ずつ出資する。事業開始は、2017年前半が予定されている。両社は新会社で、日本No.1のレンディング企業を目指すとしている。
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