ソフトバンクグループ(以下、ソフトバンク)は18日、英半導体設計大手のARM Holdings plc(以下、ARM)を買収した。 これに伴い、ソフトバンクの孫正義社長は、同日18時20分頃(日本時間)からロンドンで記者会見を開き、その経緯や今後の目標などに関して説明している。同発表会の模様は、ライブ配信された。■今回の取引概要について ソフトバンクの孫社長は冒頭、買収することとなったARMについて、「(ARMには)10年以上前から注目してきた会社。技術的な将来性などから、ぜひグループの一員になってほしいと思っていた」と語った。 すでにプレスリリースで明かされていることではあったが、今回の取引に関する概要についても改めて説明。ARMの発行済株式および発行予定株式のすべてを、243億ポンド(約3.3兆円)で取得することがすでに決まっており、資金については、保有キャッシュフローおよびアリババやスーパーセル株の売却資金、みずほ銀行からの借り入れなどから充当する。今後のスケジュールについて、明言は避けたが、予定されているのは典型的なスケジュールであり、それほど長くかからないだろうとしている。 会見では、ARMのStuart Chamber CEOとは2週間ほど前に会ったばかりであり、非常に短期間で決まった買収劇であることも明かされた。 なお、ソフトバンクにARMと関連する事業がないことから見ても分かる通り、本買収は非常に前向きな投資であることも語った。■ARM買収の目的とは? 孫社長は、今回のARM買収の目的について、ARMが半導体市場においてマーケットリーダーとして君臨していること、そして何よりも、IoT分野が今後、グローバルで非常に大きな可能性を秘めているからであるとした。