今後はキャリアとして、長くサービスを利用し続けているユーザーへ日ごろの感謝の気持ちを示していくことが大事であると渡辺氏はauとしての方針を代弁している。「端末の値引きやポイント付与により還元していくことももちろん大切。でも、それだけで止まるべきではない。日常生活のなかでちょっとした潤いが感じられるイベントにお客様を招いて、同じ端末のユーザーどうしで楽しい思い出を共有したり、より深く製品の魅力を掘り下げられるような体験の場を数多く提供していくことが私たちの務め」であるとコメントした。Xperiaの最新機種「Xperia X Performance」も、auだけでなく国内3大キャリアが同時期に取り扱いをスタートした。今や魅力的なスマホは3キャリアが同じタイミングで発売することも増えてきたが、キャリアとしての差別化を実現していく際、auでは長期利用ユーザーを手厚くもてなすようなイベントなどの仕掛けが有効だと捉えているようだ。
渡辺氏は「Xperia X Performance」の発売以来の手応えは“上々”だと語る。「スマートフォンの買い換え、買い増しを検討するユーザーの背中を押すファクターは少し前までは“機能向上”だった。今はそこがややなだらかになってきたことは確かだが、その分、多くの方が2台目・3台目のスマホを求めるサイクルにさしかかっているので、新製品を見る目は厳しい。だからこそ、全体的なバランスが整っているスマートフォンに人気が集まる。これはXperia X Performanceが人気を博している理由と重なるのでは」と、渡辺氏は説いた。