国内ではソフトバンクの「Pepper(ペッパー)」が著名だが、AI(人工知能)を搭載したロボットは世界的に大きな注目を浴び、軍事用や産業用、家庭用といったあらゆる方面で、研究開発が進められている。今回紹介するのは、2010年創業の米スタートアップAnkiが発表した、AI搭載のミニロボット「Cozmo」だ。 「Cozmo」は遊ぶために生まれてきた、家庭向けロボット。その小さなボディには、信じられないほどのテクノロジーが凝縮されており、1秒あたりのデータ処理速度はすべてのMars Rover(火星探査機)を合わせても敵わないほど。例えが分かりづらいというツッコミが聞こえてきそうだが、「Cozmo」はユーザーを認識して顔や名前を記憶し、時にイタズラをしたり、遊びをせがんだりする。その様子は、さながらペットだ。 感情を持っていて、フロントに搭載されたディスプレイに2本のライトを灯したり、声を出したりすることによって、その時々の心境を表現する。充電中はイビキだってかく。ゲームをして遊んでくれるので、子どもたちの良き相棒にもなりそうだ。 300を超えるパーツで構成されているというだけあって、動きにだって妥協は感じられない。実にキビキビとした動作で、前後の動きはもちろん、回転や、前転だってできてしまう(操作をするには、iOSデバイスまたはAndroidデバイスが必要)。 「Cozmo」は現在専用Webサイトで予約受付が開始されており、今年10月に出荷予定となっている。定価は179.99ドル(約18,000円)で、予約価格は159.99ドル(約16,000円)。日本への出荷には対応していないが、今後の国内販売を期待したいところだ。
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