Appleが、またも気になる特許を取得した。2014年に「iPhone 6 / 6 Plus」を発売したが、大型化して画面が見やすくなったという評価もある一方で、一部ユーザーからは、片手で操作がしにくいといった声もある。 Appleもこれを認識したのか、今年3月には4インチ回帰となる「iPhone SE」を発売したが、昨今のスマートフォンのメインストリームが大型化に向かっていることからも、旗艦モデルをこうした小型のモデルに戻すことは考えづらい。今回取得した特許は、先述のような、大型化による弊害を解決する可能性のあるものだ。■デバイスがユーザーの利き腕やどちらの手で持っているかを認識 アメリカ合衆国特許商標庁が6月23日に公表したデータによると、奇しくも「iPhone 6 / 6 Plus」が発売された2014年12月に申請されたというこの特許には、iPhoneと思われるデバイスが、ユーザーの利き腕や、(ユーザーが)デバイスを持っている腕が右か左かを認識する技術が複数含まれている。 まずは、ディスプレイ側面にセンサーを搭載したタイプ。ユーザーが右手/左手のどちらを使用しているかを触れる指の位置を用いて検出している。 次に、モーションセンサーを搭載したタイプ。画像では、ユーザーがどちらの腕でデバイスを使っているのかを、検出している様子が確認できる。 さらには、ユーザーがどちらの手でデバイスを使っているのかをデバイスに登録するために、画面上に弧を描くタイプ。こうした方法によって、デバイスが利き腕などを認識することにより、アプリアイコンが触りやすい位置に移動する様子が確認できる。■消えた「スライドでロック解除」復活なるか iPhoneでは、これまでスライドでロックを解除してきたが、先般発表された次期基本ソフト「iOS 10」では、ロックはホームボタンを押して解除するよう変更された。 このロック解除方法の変更には賛否両論がありそうだが、もしかすると将来的に復活もあるかもしれない。取得した特許には、ユーザーの利き腕を認識することで、「スライドでロック解除」のスライド方向を変更する内容が含まれている。 もちろん、今回の件はAppleがあくまで特許を取得したに過ぎず、同社がこうした技術を使用するのか否かについては明らかでないが、いろいろと期待したい内容である。
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