日産自動車のカルロス・ゴーン社長兼CEO(最高経営責任者)は6月22日に横浜市内で開いた株主総会で2015年度の自身の報酬が10億7100万円だったことを明らかにした。前年度に対しては3600万円のアップとなる。ゴーン社長は総会で「ドル換算では890万ドル(14年度は840万ドル)」とした上で、「タワーズワトソンの調査によると日産と同規模のグローバルな自動車会社のCEOに支払われた2015年の平均報酬額は1570万ドル、最高額は5820万ドルだった」と説明した。またゴーン社長を含む役員に対し15年度に支払われた報酬総額は16億4500万円だった。ゴーン社長は「08年に承認された年間の役員報酬総額に対し45%低い額15年度の報酬で1億円を超えたのは2名」とした上で、「日産の役員は他のグローバル企業のターゲットとなっており、役員への投資を行うことで人材の確保や、つなぎとめをする必要がある」と述べた。日産の15年度の連結業績は主力市場の北米や中国での販売が好調だったことから純利益が前年度比15%増の5238億円と過去最高を更新した。