Visaとブラジルのブラデスコ銀行は現地時間16日、両社として初のブラジル市場向けブレスレット型ウェアラブル端末「Pulseira Bradesco Visa」を発表した。 「Pulseira Bradesco Visa」は、近距離無線通信(NFC)の技術を用いた非接触型決済が可能なウェアラブル端末。加盟店に設置された非接触決済リーダーに近づけるだけで支払いが可能。50ブラジルレアル(約1,500円)未満の支払いに対しては暗証番号の入力が不要となっている。 2016年のリオデジャネイロオリンピックに向け、現在、実証試験が行われており、8月の五輪で使用可能になる予定だ。3000人限定で一般提供されるとのこと。2016年リオ・オリンピックのロゴが施されており、塩水を含め、汗や水に対する耐性を備えているという。 「Pulseira Bradesco Visa」では、スワイプ、タップ、ディップまたはクリックによる支払いが可能。ブラジル国内でのみ利用でき、近接通信を可能とするNFC対応リーダー100万台以上が、今後ブラジル国内に設置される計画だ。なおオリンピックパークに設置される4,000台のPOS端末すべてが、「Pulseira Bradesco Visa」に対応する。 なおVisaは、同五輪に合わせ、Visaアカウントでの決済を可能にする初の指輪型ウェアラブル端末として、大会に参加する各国選手45名(Team Visaアスリート)に、「NFC Ring」を配布することを発表済み。