今、テクノロジー業界の期待を浴びているVR(バーチャルリアリティ)技術。すでにサムスンやソニー、HTCなど名だたるIT各社がヘッドセットをリリース(またはリリースを予定)しているが、映像配信サービス大手の米Huluは現地時間14日、「Hulu VR」アプリが、最新の高性能ヘッドセットである「Oculus Rift(オキュラス・リフト)」に対応したと発表している。■テレビドラマがVR環境で配信されるのは今回が初 最近では3Dテレビや4K液晶の登場によって、さまざまな映像体験ができるようになったが、バーチャルリアリティの中で見る映像は、格別だ。 「Hulu VR」アプリでは、背景(メイン映像の周囲)が選択可能。自分にあったシチュエーションを選ぶことができるわけだが、現実世界と隔離されている感覚はこれまでにないもので、まさに自分だけの時間や世界を楽しむことができる。 Huluが、「Oculus Rift」での配信を決めたのは、米人気SFドラマ「12モンキーズ」。原作は映画だが、その人気からドラマ化が果たされている。Huluによれば、ドラマが1シーズン通してVRで配信されるのは今回が初の事例であるとのこと。■VRオリジナルコンテンツも用意!今後、大幅拡充も Huluはユーザーが仮に既存の定額制映像配信サービスに登録していなくても、30以上のオリジナルVRコンテンツが見られるようにしている。「Oculus Rift」を持っていれば、こうしたコンテンツが無料で楽しめるわけだ。 また、先述の「12モンキーズ」のエグゼクティブプロデューサーを務めるTerry Matalas氏、そしてプロダクションデザイナーであるJohn Mott氏と契約を締結したと伝えており、今後のバーチャルリアリティ作品の拡充に含みを持たせている。