ソニーは30日、フルHD解像度の医療用液晶モニター2機種を発表した。医療用途で求められる機能を搭載しながらも、普及価格帯を実現したモデルで、主に内視鏡手術において手術映像を確認するモニターとしての使用を想定している。 今回発売されるのは27型液晶モニター「LMD-2735MD」と24型液晶モニター「LMD-2435MD」の2機種。医療機関からの要望が多いという27型と24型のフルHD解像度のモニターラインアップを強化する形となる。 解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)で、LEDバックライト搭載のIPS液晶パネルを採用。医療現場で必要とされる画質ニーズに応えるとともに、色温度に関しては、標準的なD93、D65に加え、新たにD56を追加している。 入力端子部に関しては、コンポジットビデオ、Sビデオ、アナログRGB/コンポーネント、HD(SD)-SDI、DVI-Dの端子を各1系統装備し、さまざまな映像入力に対応。 また、騒音発生とダストの還流を抑制するファンレス機構や、ほこりが溜りにくく、付着した液体などを拭き取りやすいフラットなモニター表面など、医療現場における運用を考慮した各種特徴を備えている。 発売日は6月1日、価格はオープン。市場推定価格は「LMD-2735MD」が税別で490,000円前後、「LMD-2435MD」が税別で450,000円前後となっている。