暑さがより厳しくなるこれからの季節において、工事現場や建設現場などの各種作業現場において、熱中症対策の必要性はますます高まってくる。 昨今では、作業服内に送風したり、アンダーウェアに水を循環させる水冷タイプの熱中対策グッズもあるが、危険を伴う作業現場では、装着が義務付けられているヘルメットに対する熱中対策も忘れてはいけない。 そうしたなか、昭和商会は東京ビッグサイトで27日まで開催された「2016地球温暖化防止展」にて、ファン付きヘルメット「エアーパッド」や後付型のヘルメット送風機「スーパーヘルクール」などの展示を行った。 「エアーパッド」は風速2.8m/s、3.4m/s、4.4m/sと3段階の風量調節が可能なファンを搭載したヘルメット。ファンを作動させてからほんの数分でヘルメット内部の温度を約1.8度、湿度は28%下げる効果があるという(同社調べ)。充電式の専用バッテリーを使用し、風速4.4m/sで22時間、風速2.8m/sなら46時間の連続運転が可能。ファンとベンチレーションで放熱する「SW-830F」と送風タイプの「BSF」がある。 「スーパーヘルクール」は既存のヘルメットに後付けするタイプのヘルメット送風機で、同社の「ヘルクール」の後継機となる。溝付・溝なしなどほとんどのヘルメットに装着可能で、2.4m/s、2.9m/s、3.8m/s、5.3m/sと4段階の風量調節が可能。こちらは内部温度を約1度、湿度を28%低減し、最大風速で8時間、最長で53時間の連続運転が可能だ。 本体とバッテリーをケーブルで繋ぎ、バッテリーを胸ポケットなどに入れて使用するという形になる。 「エアーパッド」「スーパーヘルクール」ともに素材はABS樹脂。いずれの製品も、熱がこもりやすいヘルメット内の温度を下げることで、熱中症対策として利用することができる。