ロームは16日まで東京ビッグサイトで開催された「ジャンボびっくり見本市」にて、配線&電源不要でスマートホームやビルオートメションを実現する無線通信モジュール「EnOcean」のコンセプト展示を行った。 「EnOcean」は、ビル内の照明スイッチや窓の開閉検知などを行うセンサーを、ケーブル不要で電源すらも不要とする無線通信技術で、施工・設置の自由度が高い点が特徴となる。 欧米や欧州などではビルオートメーション分野を中心として、すでに普及が進められており、ロームは「EnOcean」アライアンスのメンバーとして、日本国内での製品展開などを推進する立ち位置とのこと。 オフィスビルなどのオートメーション化だけでなく、自己発電型無線センサを使用した空調・照明管理はスマートホームでもすでに採用された事例もあるという。 日本国内では928MHz帯が使用され、見通し通信距離は100m以上。他にも世界共通の2.4GHz帯を使用した製品なども展開が可能となっている。 無線通信モジュールや開発用キットなどは既に多く存在しており、人感センサーやUSBゲートウェイなどはOEM向けの完成モジュールなども存在するため、スマートハウスやセキュリティシステム、見守りサービスなどでの採用がしやすい。