“人間の知性の代わり”を果たすため、開発が続いている人工知能。プロ囲碁棋士に人工知能「アルファ碁」が圧勝したり、マイクロソフトの人工知能「Tay」が人種差別的な発言を“学習”してしまったり、ここ数か月、人工知能を巡る話題がいろいろ盛り上がっている。 こうした人工知能のパワーを、教育現場でも活かそうという試みがスタートした。クラウド型学習システム「すらら」を開発・運用するすららネットは、慶應義塾大学との共同研究を発表。4月24日より研究を開始する計画だ。 これは、学習システム「すらら」に人工知能(AI)を搭載し、生徒と対話する機能「AIサポーター」を提供するというもの。「AIサポーター」では、生徒の学習データに基づき適切な会話を行うことが可能。キャラクター「ニャンロイド」が先生の代わりに、生徒と対話を行う。これにより、先生や生徒自身ではなかなか気付かない生徒の学習行動を察知し、適切なフィードバックを行うことができるという。 その結果、どのように生徒のモチベーションが変化するかを調査する。AI機能には、NTTドコモのシナリオ対話および雑談対話のシステムが用いられている。生徒は3つのグループに分けられ、それぞれ異なる種類の対話を行い、その効果を検証する。実験期間は2016年4月24日~10月23日までの6ヶ月間。全国150名程度の「すらら」利用者を対象に実施予定。 もともと「すらら」は、生徒の苦手部分を分析・特定し、学習すべき解説や問題を自動で提示する“アダプティブ・ラーニング”(適応学習)機能が強い学習システムだ。人工知能によるサポートが加わり、さらにスムーズに生徒への問題提示・難点把握などが可能になることが期待される。
処理性能、AI機能も進化!「Google Pixel 9」「Google Pixel 9 Pro XL」 2024年8月23日 Google Pixel 9とPixel 9 Pro XLが登場。AI機能や処理性能が向…