フランスベッドは、18日まで東京ビッグサイトで開催された介護系展示会「CareTEX2016」で、高齢者や要介護者を対象とした見守りシステムを展示していた。 介護現場や高齢者を対象とした見守りシステムは数多く存在するが、ベットから離床した状態を検知するセンサーだけでは、緊急時にあまり役に立たないという声があるという。 対象者が起き上がる際に倒れてしまった場合、その状態から駆けつけても遅いため、事前の離床予測を検知したいという要望に応えるシステムが昨今では登場してきている。 そうした背景を受けてフランスベッドでは、体動や離床動作を検知する機能をベッドに内蔵した「見守りケアシステム M-1」を展示。 病院や介護施設を対象としたもので、一般的なナースコールと連携して動作する。利用者がベッド上で動き出した時、ベッド上で起き上がった時、ベッド端に座った時とそれぞれの状態を検知し、離床した際にも通知を行うシステムとなっている。 ほかにも体重移動と背上げの状態や、離床行動記録はログ化されSDカードに保存されるため、行動特性データを活用したケアの質向上やリスク管理などを行うことができる。 さらに同社は、一般向け認知症外出システム「おでかけキャッチ」も展示。認知症患者の徘徊を家族や介護者に通知するシステムで、主に介護家庭、自宅などでの設置を想定している。 通常、こうしたシステムの場合は、小型のタグなどを見守り対象者に持たせたり、身につけさせて位置を把握する仕組みだが、同システムの場合は、タグを持たずに玄関などを通過しようした時に音と光で家族や介護者に報せる。逆に小型のタグを持つ介護者や家族が通過した時には音はならずにメッセージだけが表示される。 システムは販売だけでなく、月額の一般レンタルや、利用者負担が1割/2割となる介護保険を適用したレンタルも行っているという。