「MWC 2016」(スペイン・バルセロナ)に出展する富士通が、スマートフォンと連携する銀行ATM(現金自動預払い機)のコンセプトを提案している。 こちらも富士通が得意とする通信・クラウド技術を応用した、ユーザーに利便性をもたらす一つのサービス事例としてMWCに参考出展されたものだ。ユーザーは銀行のATMに足を運び、専用のモバイルバンキングアプリを立ち上げてから預金に入金、あるいは引き出したい金額などを入力。NFCで端末をATMにペアリングしてから、静脈センサーでユーザーIDをダブルチェックして本人確認を行った後、ATMの画面ではなくスマホを使って手続きをするというモデルだ。 取引を実施したあとも必ず取引を行った本人を確認するための通知が届くようになっており、万一不正利用が分かった場合は取引をブロックできる機能も用意される。 同社のスタッフは「特にスマホやアプリに親しんでいる若者のユーザーに親和性の高いサービス。銀行側としてはディスプレイなどを省略して簡易な機能に絞り込んだATMに入れ替えてコスト削減につなげられる」と効果を説明している。