国土交通省は、過疎地での近未来のサービス実現に向けて無人航空機(ドローン)による貨物輸送実験を2月24日に実施すると発表した。実験は、無人航空機を活用した買い物代行サービスの事業化を構想しているMIKAWAYA21と共同で、徳島県那賀町鷲敷地区で実施する。今回は、早期事業化が期待される過疎地での実験を通じ、運搬時の貨物に与える衝撃度を計測するほか、地区住民への意識調査、事業化に向けた課題を洗い出し、必要な措置の検討や関係者の役割分担などの整理を進める。実験飛行は、離陸地点から500m飛行し、畑地に着陸するルート。機体に貨物を搭載し、速度は3m/s程度、高度50m程度を飛行し、フライト数は1往復の2回。離着陸のみ手動操作とし、飛行は自動航行する。機体はブルーイノベーションの8軸ローターのマルチコプターを使用する。無人航空機は、将来、人手を掛けずに、短時間で貨物を届けることのできる輸送手段として、公共交通機関が整備されていない過疎地などで期待されている。