アロバは、東京ビッグサイトで19日まで開催されていたホテル・フード産業向けの商談展示会「HCJ2016」に出展し、同社の監視カメラ管理ソフト「アロバビュー」の活用事例として、飲食店などでのホスピタリティを向上させるための利用例を提案した。 同社は、主に監視カメラの管理ソフトを提供している企業で、NASと連携させた小規模向けの録画システムなども提供している。今回の展示では、セキュリティや防犯用途で使われることが多いネットワークカメラのプラスアルファの活用例として、給仕のタイミングなどをより快適なものとする利用方法のデモンストレーションを行った。 例えば、コース料理などを提供するレストランなどにおいては、料理や飲み物の提供のタイミングは、顧客満足度に繋がる重要な要素となるが、各テーブルの食事の進行状況を把握しながら、最適な提供するにはスタッフの熟練度が必要となる。今回、提案された利用方法ならバックヤードなどで、各テーブルの食事の進行状況をネットワークカメラの映像を使って把握することができるため、熟練スタッフの数が限られた状況でも、最適な料理の提供が可能になる。 ワインなどのお酒がなくなったら新たな注文を取りにいったり、ナイフやフォークを落としてしまった時にも迅速に対応できるため、レストランの利用客にとっては「かゆいところに手が届く」おもてなしを受けることができるのだ。また、導入するレストラン側としても、リピーターの獲得、限られたスタッフ数でのサービス向上を無理なく行うことができる。 レストランのほかにも、ホテルや旅館など敷地が広くスタッフの目が行き届きにくい施設などで採用することで、利用客がなんらかのトラブルに見舞われた際に迅速な対応が可能になる。 同社によれば、すでにこうした利用方法を取り入れているレストラン、旅館はあり、防犯・セキュリティ用途だけではなかなか監視カメラの導入に踏み切れなかったところからも引き合いが増えているという。