KDDI、沖縄セルラーは4日、国内初となるVoLTE通話に対応したキッズウォッチ「mamorino Watch」(マモリーノ ウォッチ)を発表した。価格は未定で、3月下旬より提供を開始する予定。同日、都内では記者説明会が開催された。■ママ社員がママ目線で開発 説明会の冒頭、KDDI 商品・CS統括本部 プロダクト企画本部長の小林昌宏氏が登壇して概要を説明した。「mamorino Watch」は防水・防塵・耐衝撃に対応した腕時計型の端末。約1.4インチのタッチパネル液晶を搭載しており、約170分のVoLTE通話が行える。 auでは昨年末、ハンドソープで洗えるスマホ「DIGNO rafre」を発表している。同端末は家事に忙しい母親をターゲットにした製品だった。それに対し、今回の「mamorino Watch」は小学生以下の子どもを主なターゲット層に想定したものとなる。小林氏は「rafreの開発を通じて、母親はいろいろなことを考えながら仕事をしている、と改めて気が付かされた。『mamorino Watch』はKDDIのママ社員がママ目線で開発した小さなお子さまのための新商品。お母さんにとっても、お子さまにとっても良い商品となっている」とアピールした。■VoLTE品質の通話、SMSの送受信にも対応 続いて、プロダクト企画1部 グループリーダーの山下明子氏が登壇して製品の詳細を説明した。同社では2010年以来、他社に先駆けて子ども向け通信端末を展開してきた。利用者からは「小さいので置き忘れる、かばんに入れるので肝心なときに気がつかない、子どもがなかなか持ち歩いてくれない」といった声が寄せられているという。 これを受け、「mamorino Watch」は従来製品からの完全リニューアルを果たした。山下氏は「腕時計型にしたことでなくさず、着信にもすぐ気が付く。ネックストラップだと子どもがぶつけて壊すのではないか、遊ぶときに邪魔になるのではないか、物にひっかかったときに首が危ないのではないか、という声もあった。腕時計型にしたので、安心・安全にご利用いただける」と説明した。 「VoLTE品質で通話できることで、いつでも繋がれる安心感を提供する。お子さんにとっても楽しい商品なので、自ら電話するようになる」と山下氏。SMS(メッセージ)の送受信にも対応。タッチパネルで自由文の作成が可能なほか、プリインの定型文も利用できる。定型文は変更・追加が可能。SMS既読確認機能により、相手がメールを開封したかどうか確認できるので、母親も安心できる。 このほか、歩きながらの利用を防止する「歩きウォッチ防止機能」を搭載。見守り機能、防犯ブザーなども利用できる。「子どもの状況がリアルにわかる。緊急時にも対策が打ちやすくなる。大型ショッピングセンターなど、子どもにとって興味があることが多い場所では、離れたときにアラームが鳴る「はなれたらアラーム」を利用できる」と山下氏。
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