弥生は19日、「ペーパーレス経理」推進施策発表会を開催。あわせて質疑応答の時間が設けられたほか、代表取締役社長の岡本浩一郎氏に直接話を聞く機会も設けられ、サービスの詳細が明らかになった。--- スキャナ保存制度の適正事務処理要件では、取引の承認、取引の内容確認などの責任者が相互けん制するよう定められている。これでは個人企業の場合、スキャナ保存制度の認定を受けられないのでは?岡本氏:例えば、外部の会計事務所に役目を任せるという形があると思います。一方で、確認や承認を弥生が行うというアイディアもあり、それが本当に必要かをこれから考えていきたい。--- 現段階では個人事業者が単独でスキャナ保存制度を利用することはできない?岡本氏:はい、そういうことになります。--- スキャナで取り込んだデータはどこに保存されるのですか?岡本氏:弥生のサーバーにすべて保存されます。--- それは定められた保管期間はずっと保存され続けるのか? そのためには、安心サポートに加入し続ける必要などはあるのか?岡本氏:安心サポートへの加入は必須となります。データの外部出力については、今後の検討になりますね。現段階では仕組みを用意していませんが、そういうニーズが出てきたら、対応も考えなければいけない。--- ペーパーレス作業の処理フローはどのようになると考えられるか?岡本氏:いろいろなパターンが成り立つと考えています。例えば、1ヵ月分の紙証憑をまとめて取り込むなら、経理担当者がまとめてスキャンするのがスムーズ。基本的には小規模オフィスでの利用を考えているので、人数や拠点が増えたら、それに合わせたやり方が出てくるのでは。--- 科目の自動仕分けはどのような仕組みで行われるのか?岡本氏:「YAYOI SMART CONNECT」では銀行明細などを取り込む際、“明細が東京電力なので、科目を水道光熱費にする”といった推論を行っています。今回も同じ仕組みを利用しました。--- 銀行明細などと比べると、認識すべき店舗の数も増えているのでは?岡本氏:当人の履歴だけでなく、ほかの人の仕分けを学習する仕組みになっています。ある店舗の取引について他の人が仕分けをしたら、それが反映されるので、問題なければ以降は自動で設定されます。--- ScanSnap Cloudに対応すると何が起きるのか?岡本氏:スキャンデータを取り込む処理速度などがスムーズになります。データはPFUのサーバーにも保存されますが、これはあくまで一時的なものです。最終的にはタイムスタンプを押されたうえで、弥生のサーバーに保存されることになります。--- 取り込みデータをアウトプットする仕組みはあるのか?岡本氏:全部を一括してダウンロードするような仕組みは設けていません。要件ごとの画像データ、もしくは仕分けデータとしてアウトプットすることは可能です。 なお、スキャナ保存制度については、体制を整えるためのハードルがあるため、現状では対応に踏み切る事業者は限られるだろうとのこと。まずは、紙証憑のスキャンについて、その利便性を個人事業者も含めて感じてほしいとのことだ。
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