トヨタ自動車は1月4日、米国ラスベガスで1月6日に開幕するCES16に先駆けて、フォードモーターおよびその子会社リビオ社と、同社の「スマートデバイスリンク」(以下、SDL)の展開で協力すべく、共同で仕様開発・運営を行う枠組みを構築することで合意したと発表した。トヨタは今後、他の自動車メーカーやアプリ開発会社にも、参画を呼び掛けていく方針。また、トヨタとしても今後、SDLを用いた車載システムを商品化する予定。SDLは、スマートフォンアプリとクルマがつながるためのオープンソースプラットフォーム。顧客は、車載の音声認識機能や操作パネルを通じて、車内でアプリを操作することができる。トヨタとフォードは2011年8月、次世代車載テレマティクスの標準化に関する協業に合意。2015年6月、両社とリビオ社で、SDL導入に向けた検討に入ることで合意して以来、検討を重ねてきた結果、トヨタはSDLが車とスマートフォンアプリの連携に適したプラットフォームであると判断した。SDLを用いることで、自動車メーカーはスマートフォンのアプリケーションを、自社の車載システムの特性やインターフェースに合わせて、より安全・快適に利用する形で提供することができる。また、SDLを採用する自動車メーカーが増えれば、アプリ開発者はSDLを用いて、複数社の車載システムと互換性のあるアプリを一度に開発できるため、短期間でより多くのアプリを顧客に提供できるようになる。