Twitter Japanは12月8日、都内でセミナーを開催した。Twitterの2015年を振り返るとともに、2016年にむけての展望を披露した。Twitterは、テレビ閲覧から特別なイベントまで、手元から状況をリアルタイムに発信、受信できる代表的な媒体となっている。ユーザーは、心を動かしたときに情報を発信することが多く、そうした意味ではスポーツに触れ、自らがスポーツを行ったタイミングや、テレビやリアルでスポーツを観戦しているときの情報発信には、極めて相性の良いツールだ。セミナーには、Twitter Japanの笹本裕代表が登壇した。***(笹本代表)我々にとって、2015年は力強い一年でした。会社も進化しています。Jack DorseyがCEOに、Adam BainがCOOに就任し、新たな体制を整えました。Twitterユーザーをベースにした「Twitter経済圏」は、世界で3億2000万人の月間ログイン人口をベースにしていますが、実はその外側に、ログアウトした状態で使っているユーザーが約5億人います。この外側のユーザーも同じようにターゲティング出来、リーチできるようになっています。世の中で、出来事があるごとに大きなボリュームのツイートがされます。いずれにしても、さまざまなターゲティングをしてもらえると、情報波及に対して今まで以上に成果を得られるようになっています。新たな取り組みのなかでも、フォーカスしたいのは、モバイルビデオに対応したことです。オートプレイ化など進化しました。動画閲覧数は、この1年、Twitterグローバルで150倍に増加しました。モバイルにおけるビデオ配信は今後も力を入れることができます。***続いて、Twitterのマーケティング戦略チーム責任者、Joel Lunenfeld氏が登壇した。***(Joel氏)いま、なぜビデオなのか。Twitterを使うことで、世界は狭いなという現象が起きました。日本では豪雨の際、Twitterを使って助けを求め、その救助の様子が動画で確認できたように、有事においては、人々を守ることもできるサービスになっています。一方で、日常的なツイートもみられます。Twitterの動画はこの半年で100倍以上に伸びていると話しましたが、やはりリアルタイムで毎日届けることができるというのが強みです。日本でもテレビを見ながらツイートされていることが見て取れますが、テレビを見ながら発生するアクションに対して、広告がどう連動して行けば良いか。方法はいくつかあります。まずはユーザーの属性を絞り、クリエイティブを展開するパーソナライズ。心が動くタイミングに、ハッシュタグを使ってプレゼント募集などを行い、アクションを促す方法や、SNSでも活躍するクリエイターを一層活用していくこともできます。Twitterが、購買に与える影響も大きくなっており、2016年、ビデオを使うチャンスはこれまで以上に多くあると思います。