そして三社が共通の目標である「ひかりTV with 愛媛CATV」を成功させることが、引いては「ひかりTV」の視聴に必要な「フレッツ光」の契約者数が全国的に増えることにもつながっている点も見逃せない。今年は海外からNetflixやアマゾンなどの“黒船”VODサービスが上陸し、国内における定額制動画配信サービスが本格的に始動したと言われている。海外ドラマや映画、オリジナル製作タイトルの豊富な品揃え、あるいはモバイル端末でも楽しめる利便性をキーワードに躍進を図る海外勢に対して、ひかりTVはNTTグループのブランド価値や販売網を活かしながら、国内の都市部から地方にまでサービスの魅力を広くアピールする戦略に打って出た。NTTぷららの新しい試みが、今後のスマートTV、あるいはVODの普及拡大にどんな影響をもたらすのか、今後の動向にも注目が集まるだろう。
《山本 敦》