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NTTぷららがCATVとの提携を拡大する狙いは?

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ひかりTVでは4K-IP放送をスタート
  • ひかりTVでは4K-IP放送をスタート
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  • 愛媛CATV、JCCとのコラボレーションモデル
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 三社が手を組むメリットはどんなところにあるのだろうか。

 NTTぷららにとっては、今回の業務提携が今後「ひかりTV」のエンターテインメントサービスを日本全国に展開していく上での重要なモデルケースになる。地域密着型のCATV事業者と手を組んで日本の「地方」へと上手く食い込むことができれば、都市部以外での顧客開拓に弾みがつけられる。

 愛媛CATVにとっては、ぷららが注力して配信する「4K映像番組」や、音楽配信、クラウドゲームなど総合エンターテインメントが揃い、地方 のCATVサービスとして新たなメリットが打ち出せる。「愛媛CATVチャンネル」をより多くの視聴者に届けられる機会が広がるわけだから、ここをフックにして新たなビジネスチャンスも生み出せる。一方、JCCにとっても顧客課金まわりのノウハウを活かしたサービスを地道に提供するだけでなく、チューナーの提供や「光コラボ」を土台にビジネスの伸びしろをつくっていける期待感は大きいはずだ。

 そして三社が共通の目標である「ひかりTV with 愛媛CATV」を成功させることが、引いては「ひかりTV」の視聴に必要な「フレッツ光」の契約者数が全国的に増えることにもつながっている点も見逃せない。今年は海外からNetflixやアマゾンなどの“黒船”VODサービスが上陸し、国内における定額制動画配信サービスが本格的に始動したと言われている。海外ドラマや映画、オリジナル製作タイトルの豊富な品揃え、あるいはモバイル端末でも楽しめる利便性をキーワードに躍進を図る海外勢に対して、ひかりTVはNTTグループのブランド価値や販売網を活かしながら、国内の都市部から地方にまでサービスの魅力を広くアピールする戦略に打って出た。NTTぷららの新しい試みが、今後のスマートTV、あるいはVODの普及拡大にどんな影響をもたらすのか、今後の動向にも注目が集まるだろう。
《山本 敦》
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