NECは東京ビッグサイトで開催された「テロ対策特殊装備展'15」にて、水中侵入警報装置などをはじめとした港湾監視ネットワークシステムの展示を行った。 モックアップが展示されていたアクティブ音響センサーは、海底など水中に設置することで侵入者などの水中物体の存在と位置を知らせる装置。360度全方位に音波を発し、目標物からの反射音を検出することで、距離と方位を検出する仕組みとなっている。 港湾監視ネットワークシステムは、沿岸に建築されている重要施設への不法侵入を防ぐための探知、監視を目的としており、無人小型潜水艇やダイバーの接近を検知し、海上に設置された他のセンサーなどとも連携して処理を行うことが可能だ。 海洋センサーネットワークは防衛用途以外でも、防災モニタリングや海洋早期警戒システム等への応用が想定されている。 2016年に開催が予定されている伊勢志摩サミット、2019年のラグビーワールドカップ、2020年の東京オリンピックなど、世界規模の大イベントが海に面した都市で開催されることもあり、今回の「テロ対策特殊装備展'15」では、同展示のように海上や海中の警備・警戒を想定した製品・システムの展示が目立った。