NTT東日本は16日まで幕張メッセで開催中の「第2回 国際次世代農業EXPO」にて、複数の直売所をインターネットで一元的に管理できるASP型産地直売システム「1,2,の産直」のデモを実施していた。 「1,2,の産直」は、産地直売所での売上集計や、生産者への精算業務などを軽減してくれるクラウドサービスだ。既存のPOSレジなどと連動して、出荷時のラベル発行から、会計処理、生産処理、売上管理などに対応する。 「直売所の場合、朝に農産物が並ぶため、直前にならないと出荷量や値段が分かりません。そこでバーコードも従来のJANコードではなく、独自コードを使って登録業務を柔軟に対応させています」(担当者)という。 大きな特徴は、各種の管理業務だけでなく、生産者が出荷した農作物の売れ行き状況を、自分のスマートフォンなどから確認できることだ。「自分で売れ行きを確かめられるため、もし売り切れそうなモノがあれば、直売所に行ってタイムリーに補充してもらえる。販売の機械損失が減るため、生産者から好評をいただいている」(同担当者)とのこと。 さらに売上状況の閲覧だけでなく、オプションでメールの配信も可能だ。1日に5回ほど、好きな時間に各生産者に売上状況をお知らせできる。 もう1つの特徴は、売上分析機能があること。品目別、時間別、店舗別、生産者別に売上を分析できる。商品ごと、生産者ごとの売れ筋が分かるため、農作物の種まきや、作付けのタイミング・量などを、生産者に的確にアドバイスすることもできるという。 大がかりなシステムを導入しなくても、クラウドによって手軽に売上管理を実現できる点は、販売者にとって大変うれしい。また、いつでも新鮮な農産物が店頭に並ぶ魅力的な産地直売所を実現できれば、生産者の売上も上がる。まさに双方にとってメリットを生み出す関係が構築できるだろう。
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