2015年9月25日より27日に東京ビッグサイトで開催される旅の祭典「ツーリズムEXPOジャパン2015」。世界140以上の国と地域から1146を超える団体・企業が出展する「旅」をテーマにした展示会だ。会場内で一際大きなスペースを有するのが「ブランドUSAパビリオン」。その一角に、人気都市であるニューヨークのブースがあった。「ここではニューヨークの最新情報を伝えています」とはニューヨーク市観光局日本代表エージェントのアカウントマネージャー・広報の森田千里さん。そのうち大きなトピックは3つあるという。まずは、ワン・ワールドトレードセンターにまつわる情報だ。かつてのワールドトレードセンター跡(グランドゼロ)に建てられた、その超高層ビルの100階から103階にかけて吹き抜けの展望台が5月にオープン。遙かな高みから眺める街の姿は、ニューヨーク観光のハイライトになるだろう。もうひとつのニュースは、数十年ぶりにできた新しい地下鉄駅だ。10番街地区と34丁目ストリートの角に「34ストリートハドソンヤーズ」駅が誕生した。「この近くにはクルーズの港があるのですけれど、今まではタクシーで行くしかなかったところ。便利になりました」と森田さん。そして最後のトピックが近代美術館であるホイットニーミュージアムの移転だ。従来あったアッパーイースト・エリアからダウンタウンのチェルシー・エリアに移り、6倍の展示面積を手に入れた。充実したアメリカンアートを収蔵する美術館はニューヨーク観光の定番スポットのひとつだ。そのホイットニーミュージアムの近くには人気の公園「ハイライン」があるという。廃線となった鉄道の高架路線跡を空中の公園としたもの。ホイットニーミュージアムから34ストリートハドソンヤーズ駅までは1時間ほどで、人気の散策コースになっているという。「最近のニューヨークに関して問い合わせが多いのはブルックリン地区。人気が出ているようですね。イーストリバーを渡ったエリアです。実は、このエリアは今、おしゃれなカフェやギャラリーが数多くあります。かつてはソーホーが、そういうアーティストの街でしたが、今は開発が進んで、日本で言う表参道みたいになっています。そのため多くのアーティストがブルックリンに移って、そちらがアーティストの街になりました。カフェだけでなく、本格的な食べ物のお店も多いんですよ。豆からチョコレートバーまでを自家製とするビーントゥバーもブルックリンが発祥ですから」と森田さん。ニューヨーク旅行に向けた最新情報を集めようという人におすすめしたいブースだ。