DXアンテナは、既設のアナログカメラの同軸ケーブルを利用してIPカメラ(ネットワークカメラ)の設置が行えるPoE対応同軸モデム「給電機能付IPカメラアダプター」の「マスター(親機)/EOCP10M1」と「ターミナル(子機)/EOCP10T1」を9月20日に発売開始することを発表した。 従来、IPカメラの設置を行う際には、LANケーブルによる配線が必要だったため、アナログカメラから入れ替える際には、既存の同軸ケーブルから配線をし直すため、手間とコスト増が課題となっていた。 しかし、本製品を介することで、既設の同軸ケーブルを活用し、配線工事不要でアナログカメラからIPカメラへの移行が可能となる。 運用時は、IPカメラとPoE対応同軸モデムの間だけLANケーブルで配線し、PoE対応同軸モデムから録画機器やモニターまでは既存の同軸ケーブルによって映像の伝送を行える。また、PoE対応なので、IPカメラへの給電もまかなえるので設置時の電源工事も不要だ。 PoE給電に関しては、PoE+に対応しており、PoE対応同軸モデムからIPカメラへは最大34.2Wの給電が可能。消費電力の大きい高性能・高機能なIPカメラにも対応できる。 PoE対応同軸モデムへの電源供給は、本機がPoC(同軸ケーブル経由で給電する機能)に対応しているので、親機から子機へ同軸ケーブルで給電することが可能だ。 施工面では、通常、LANケーブルによる配線の場合は100mごとにハブが必要だったが、本機は同軸伝送のため中継器なしで長距離伝送が行えるので、手間やコストの削減ができる。 子機と親機をつなぐ場合、PoC「ON」の場合は最長500m、PoC「OFF」の場合は子機に別売のACアダプターを接続する必要があるが、最長2,000mの映像伝送が実現する(同社の同軸ケーブル「S-5C-FB」使用時)。 実効通信速度はUDPで最大95Mbps、TCPで最大70Mbpsと有線LANと同レベルで、PoE自動検知機能や雷サージ機能も搭載している。価格はオープン価格。