最近、国内で地域活性施策が目立つが、温泉旅館や宿泊施設を数多くかかかえる伊豆市では、早くも紅葉シーズンの需要を狙った動きを開始した。10月から「伊豆市わくわく旅行券」の利用をはじめる。 伊豆市観光協会が主催するもので、修善寺、天城、中伊豆、土肥エリアにある61の協賛宿泊施設のプラン(わくわく旅行プラン)に申し込んだ人を対象に、先着で2500円の商品券「伊豆市わくわく旅行券」を配布する。同商品券は伊豆市内の対象施設で飲食やお土産に利用できるが、旅館によっては2,500円分のサービスとして、既に宿泊料金に含まれているプランもある。利用には事前の申し込みが必要で、先着5000人ぶんの限定。2人以上で協賛宿泊施設の「わくわく旅行券プラン」へ申し込むことが条件だ。 今回の伊豆市の施策は国の「地域活性化・地域住民生活等緊急支援のための交付金」を活用した企画。交付金は「地域消費喚起・生活支援型」と「地方創生先行型」の2種類があり、総額2500億円。「伊豆市わくわく旅行券」は前者を活用する。「地域消費喚起・生活支援型」交付金は、地方公共団体(都道府県及び市町村)が実施する、地域における消費喚起策やこれに直接効果を有する生活支援策に対し、国が支援するというもの。メニュー例として、プレミアム付商品券(域内消費)、ふるさと名物商品券・旅行券(域外消費)などがある。