先日公開されたばかりのディズニー/ピクサー最新作『インサイド・ヘッド』に、日本語吹き替え版のみで見ることのできる、ピクサーのある“工夫”が明らかになった。 そのシーンは、主人公の少女・ライリーが嫌いな食べ物が登場するシーン。オリジナル版と字幕スーパー版は、お皿に乗ったブロッコリーを嫌がるライリーだが、日本語吹き替え版ではブロッコリーではなく、ピーマンに変更されている。 アメリカでは子供が嫌いな食べ物といえばブロッコリーだそうだが、日本の子供が嫌いな食べ物として上位にあがるのはピーマンやニンジン。ピクサーは、日本ではブロッコリーには嫌いな食べ物というイメージがないことを知り、世界中で、日本で公開する日本語吹替版のみ、ライリーの嫌いな食べ物をピーマンに変更することに。非常にタイトな制作スケジュールの中、ブロッコリーが出てくるすべてのシーンをピーマンに変更するという大掛かりな作業に取り組んだ。 ディズニーの担当者は「ブロッコリーからピーマンへの変更は、日本の観客に本作を自分の物語として楽しんでもらいたいというフィルムメーカーの熱い想いによるものです。画面の隅々までこだわり抜き、心を込めて創り上げた作品になっています。 “あなたの物語”として楽しんでもらえたら嬉しいです」とコメントしている。