■オフライン再生の併用可。でもiPhoneで使う分にはあくまでオプション 現在はNTTぷららやb-mobile、u-mobileなどのMVNOが使い放題のプランを提供している。既にそれぞれの組み合わせを使っているユーザーにとっては、Apple Musicをベストな音質で自由自在に楽しめる環境が整っているというわけだ。 もちろん、Apple Musicのために、わざわざスマホと格安SIMを新調する必要はないと思うが、今後はモバイルで楽しめるVOD(ビデオ・オン・デマンド)サービスや、自宅のレコーダーに録りためたテレビ番組を外出先でもインターネット経由で楽しめるようになるリモート視聴などエンタメコンテンツが充実してくる時代だ。 Apple Music以外にも「AWA」や「LINE MUSIC」など魅力的な定額制の音楽配信サービスもスタートした。この機にスマホで楽しむエンタメ環境を充実させておくのも手かもしれない。■通信容量を抑える「オフライン再生」も要チェック 通信容量を抑えてApple Musicの楽曲を自由に聴くためには「オフライン再生」を選択する方法もある。iPhoneなどの本体ストレージにApple Musicの楽曲をダウンロードして聴く方法だ。これなら通信容量制限を気にする必要もない。 操作方法は、気に入った楽曲やアルバムをいったん「マイミュージック」に登録後、メニューから「オフラインで再生可能にする」を選択。本体へのダウンロードがはじまる。ただ、察していただけると思うが、この方法ではiOSデバイスの本体ストレージが使われることになるので、気に入った楽曲を手当たり次第ダウンロードしていくわけにはいかない。 あくまで通勤中、あるいは旅行でWi-Fiが使えない間にも音楽を聴くためのオプションとして捉えるべきだろう。秋からはSDカードによるストレージの拡張性にも富むAndroid端末でもApple Musicが使えるようになるので、大容量のSDカードを用意しておけば多少便利に感じられると思うが、恐らくはダウンロードした端末でしか再生はできないはずだ。 「ミュージック」アプリやiTunesから、気に入った楽曲を友人にシェアできる機能も加わった。特に「ミュージック」アプリではメール/メッセージ/Twitter/Facebookのほかに、LINEやGmailからもシェアができる。ライバルのLINE MUSICほど、トークとの連携性は良くないが、それでもメッセージに貼られたリンクに飛ぶとApple Musicのコンテンツ情報に飛んで、相手にスムーズに聴いてもらえるようになっていたり、ある程度便利な仕組みになっている。■これから流行る?Apple Musicの課題と期待 筆者は7月1日のスタートから使い始めてまだ3日目なので、「Apple Musicはアリかナシか?」について、あまり結論めいたことをまだ言いたくないが、一つここまででサービスの課題と感じているのは「楽曲数」だ。 数百万曲と言えば、ちょうど同時期にサービスを開始したAWAと並ぶカタログ数だが、実際のところは邦楽がAWAよりもかなり弱いように思う。洋楽しか聴かないという方にとってはあまり気にならないかもしれないが、そもそも新しい音楽と出会う機会が増やせることが定額制音楽サービスの魅力だとすれば、邦楽も含めて色んなジャンルの音楽がまんべんなく増えていくことが本当は理想的だ。 でも、思い返せばiTunes Storeで音楽コンテンツのダウンロード販売が始まった当初も、楽曲の少なさが批判を浴びたものだが、今やiTunes Storeは邦楽ではサザンオールスターズ、洋楽はビートルズなど超メジャーどころの楽曲も販売され、音楽業界の牽引車にまで成長して感がある。
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