広島県の「究極のガイドブック」と銘打たれた「カンパイ!広島県」の記者発表の席において、同県知事湯崎(正しくは「大」の部分が「立」:以下同)英彦氏は「観光を新しい産業のひとつしてブランドの認知に努めたい」と語った。 広島県では、「ひろしま観光立県推進基本計画」基づき「ひろしまブランド」の確立を目指している。基本計画では、魅力ある観光地づくり、ブランド力・情報発信力の強化、おもてなし充実のための人・設備の整備、国際化を柱にさまざまな活動に取り組んでいる。今回発表された「カンパイ!広島県」は、情報発信力を強化するための施策のひとつといえる。 知事は続けて「基本計画に基づき、県では観光客数を年間6,000万人超えを定着させたい」と目標を語り、「そのために、今回の『カンパイ!広島県』では、ディープな広島の魅力を存分に伝えるべく467件もの情報を掲載している。」とガイドブックに込めた想いを紹介した。また一連のキャンペーンでは女性をメインターゲットとして、その本物指向に応え、女性の情報発信力に期待しているとした。 発表会終了後のぶら下がり取材では、ガイドブックのフォローアップ施策について聞いてみた。「ガイドブックの第3弾(「カンパイ!」は昨年「泣ける!」に続く第2弾)はいまのところ予定はありませんが、ガイドブックの目的は、やはり多くの人に広島に来ていただくこと。フォローアップとしては、実際に来ていただいた観光客にアピールするようなイベントなどを考えたいと思っています。」 観光以外の産業促進についての質問には、「産業促進は観光とは別の施策になりますが、都市部のプロフェショナルな人材に移住してもらい、地域の中小・中堅企業で活躍してもらうような定住化促進の政策を考えています。」と答えてくれた。