アイホンは、東京ビッグサイトで開催された「第63回 電設工業展(JECA FAIR 2015)」で、防犯カメラシステムに組み込むことができるIPネットワーク対応インターホン「IXシステム」を展示した。 現在ではカメラ付きのドアホンを見かけることも少なくないが、本システムは、ネットワークに繋ぐことができ、ネットワークカメラなどを使った既設の防犯システムと連動させて運用することができるのが特徴となる。 玄関や入口に付けるドアホン端末は、LANケーブルを幹線としているので、NVR(ネットワークビデオレコーダー)に接続可能。それにより、ドアホンを防犯カメラのように常時録画させることができるのだ。 ドアホンで常時録画する防犯上のメリットは、「チャイムを押さなければ撮影されることがない」と思われている固定観念を利用して、警戒感を与えることなく撮影できる点があげられる。また、ドアホンの設置場所は多くの場合、人の目線に近い高さなので、斜め上から撮影する防犯カメラとは異なるアングルで撮影できる点も魅力だ。 昨今、防犯カメラで撮影されることを想定して、帽子やマスクで顔を隠したり、顔を撮影されないような角度でカメラの前を通過する、犯罪者も少なくない。例えば、不審者に対する警戒が必要となる小・中学校の正門にこうしたインターホンを設置しておくことで、来客対応にプラスして防犯対策にもなる。 また、防犯カメラシステムで使っているNVRに本製品を接続することで、防犯カメラの1つとして、ドアホンがとらえた映像を防犯カメラの映像と一緒にモニタリングすることができる。 防犯カメラシステムへの組み込みではなくとも、学校、オフィス、工場など、複数台のドアホン、インターホンを設置・運用する場合、ネットワーク対応なので、複数のドアホン・インターホンの映像を1か所に集約できたり、遠隔地の映像をリアルタイムで監視することも可能となる。