「ブライトリング・ウィングウォーカーズ」が初来日を記念して、5月2日にメディア体験会を行った。CYCLE編集部からもスタッフが参加して、飛行機に乗せてもらった。ブライトリング・ウィングウォーカーズはスイスの時計メーカー”ブライトリング”がサポートする世界で唯一のエアショーチーム。編隊飛行で、空の上でアクロバティックなウィングウォークパフォーマンスを披露する。そのブライトリング・ウィングウォーカーズによるメディア体験会、ありがたいことに当編集部にも話がまわってきた。アクロバティックなエアショーを実体験できる、飛行機の「上」に座って空を飛べる機会など、二度とないだろう。そんなチャンスを巡って社内では文字通り、「椅子」を巡って争いが勃発!…なんてことは、なかった。最初は興奮していた多くのスタッフたちだが、ブライトリング・ウィングウォーカーズのパフォーマンス動画を見た途端に顔が凍りついた。しかし、せっかくのお話を辞退にするのも忍びない。そこで「若いの、行ってこい!」と選ばれたのが、最年少の私だ。都合のいいことに、私はジェットコースターなどの絶叫系の乗り物が大好物の男。もちろん「飛行機の翼上に座って飛ぶ」というのは今までに経験したことのない、相当度に変わり種の体験なのだが、かねてより「空を飛びたい…」と独り言のようにこぼしていたこともあり、この話を聞いてから胸をずっと踊らせていた。【ブライトリング・ウィングウォーカーズ体験会レポート 続く】いざ、当日。5月1日19時10分の飛行機に乗り、東京から開催地の山口へ。飛行機に座るために飛行機に乗るというのだから不思議な話である。あれよあれよと気づいたら岩国市の米国海兵隊岩国基地で、私はブライトリングの翼の上に座っていた。翼の上までエスコートしてくれたのは、ブライトリング・ウィングウォーカーズのパフォーマー、エミリー・ギルディングさん。離陸までに時間があったので、翼の上で色々と聞いてみた。イングランド出身で、先週の火曜日より日本に来日している。2年間、このパフォーマンスのためのトレーニングを詰んできたそうだ。着物を着たことが日本滞在中の最高の思い出。いよいよ飛行。離陸の瞬間は爆音とともに身体が引っ張られた。首をそのまま吹き飛ばすほどの爆風が身体を突き抜け、肺まで突き刺さってくる。なかなか息をするのが難しかったが、それを忘れさせる景色の美しさ。飛行機が上下するときの、ジェットコースターのそれとは異質の浮遊感。二度と味わうことのできない体験となった。少し大げさかもしれないが、「鳥になったような感覚」とはきっとこういうことなのだと思った。