サムスン電子ジャパンは8日、GALAXYシリーズの新しいフラグシップモデル「S6」「S6 Edge」の国内発売に向けた記者発表会を開催。そのなかで、3月にスペイン・バルセロナで開催された「Mobile World Congress 2015」(MWC 2015)で発表されたヘッドマウントディスプレイ「Gear VR」の「S6/S6 Edge」専用モデルの日本展開についても明らかにした。価格はオープンだが、24,800円前後で販売される見込み。 「Gear VR」は、2014年秋にドイツ・ベルリンで開催された「IFA2014」でサムスンが初めて披露した、全方位のバーチャルリアリティ映像が楽しめるヘッドマウントディスプレイだ。その仕組みは、本体にGALAXYシリーズのスマートフォンをmicroUSBで装着して、ディスプレイとして代用するというものであり、前機種は日本では各キャリアが取り扱いを見送った「GALAXY Note 4」のみの互換対応機だったため、上陸に至らなかった。今回はS6/S6 Edge専用のデザインであることから、満を持しての国内展開が実現する運びとなった。 とはいえ、本機は全国各地のオフラインストアで広く取り扱われるわけではなく、当初はビッグカメラ、ヨドバシカメラ、ヤマダ電機、エディオンのオンラインストアに限り、23日から申込みを開始し、5月上旬から配送のかたちがとられることになる。本日8日からは全国のGALAXY SHOPで先行体験展示が始まる。 新しい「Gear VR」の特徴は、S6/S6 Edgeの高精細な有機ELディスプレイと組み合わせた360度全方位に展開するバーチャルリアリティ映像が体験できる点だ。本機で楽しめるコンテンツは専用ポータルサイト「Oculus Home」より提供され、大画面映像のほか360度VRゲーム、全方位ライブ映像など発売時に60以上のコンテンツが配信される予定。コンテンツはGALAXYシリーズの本体にダンロードされるので、PCなどの外部装置を接続しないでも本体だけで手軽に楽しめるのも特徴だ。 前機種のVRとの違いは、本体がさらに軽量化されたほか、Note 4からS6シリーズに対応機種が変わったことで、本体に搭載するレンズの大きさにも変更が加えられた。またスマホのバッテリー残量を気にしないでゆったりと楽しめるよう、本体経由のUSB給電にも対応した。ファンも内蔵したことで、本体の放熱性能もアップしている。サムスンではBtoCへの展開のみならず、BtoB市場でもGear VRが活用できる事例を紹介しながら普及拡大を図る考えだ。
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