都市出版は3日、『東京人』5月号を発売した。定価は930円(税込)。 今号では「東京35区の境界線を歩く」と題して、昭和7年に施行された「東京35区」(東京市)の区界に注目した街歩きを提案する。コラムニストの泉麻人、女優のとよた真帆、日本地図センター主幹研究員の小林政能による座談会をはじめ、芝区・麻布区・赤坂区を「宮家や財閥人たちの屋敷めぐり」として考察したり、滝野川区・豊島区・荒川区・本郷区・下谷区を「暗渠の藍染川」という視点で考えるなど、それぞれのエリアに対してテーマを設けて切り込んでいる。 また作家の荒俣宏のコラムのほか、「公園を走る区境」、「飛び地」、「神田川の流れの約半分は区境」、「神宮外苑内のジグザグ区境の謎」などの切り口で“境界”を多角的に紹介している。