――新しい観光のスタイルはでてくるのか?新しい視点はでてくるだろう。ものづくり、工場見学とか、昔は見向きもされなかった農業体験とか……。「春蘭の里」では入り込みが1万人を超え、外国人観光客も4万人を超えている。パビリオンを作る、外国人に合ったものを用意するなど新しいことをやるのではなく、その地域が昔からやってきたことをしっかり紹介するのがいいと思う。――2020年のオリンピック需要に関しては?認知度を上げるとともに受け入れ態勢をしっかりすることも重要だ。飲食店には、少なくとも外国語のメニュー表を置いたり、トイレの洋式化を進めたりしている。Wi-Fiの整備も着実に行っていく。――首都圏からのアクセスが便利になってしまうと日帰りゾーンにはならないか?そこは心配している。さきほど挙げたライトアップや食事など夜の楽しさもアピールし、宿泊をしていただきたい。――宿泊数を増やすと?観光者数という見方よりも、宿泊数を増やしてほしい。現在、宿泊平均は1.38日。これを少しでも伸ばしていくのが目標だ。そのためには金沢だけではなく、能登や加賀への宿泊もアピールしていく必要がある。また、若い世代に対しては修学旅行も重要。年取った時にまた行こうと思ってもらうことも大切だ。