渡辺氏:「NURO 光 for マンション」は、2月から申込前エントリーを開始しました。やはり、お客様の要望が強かったことが、サービスを始めることになった理由です。またこれまでのマンションでは、光サービスといいながらもほとんどが疑似光サービスだったのです。共用スペースまでは光ケーブルが来ていますが、そこから各住戸へはLANケーブル(LAN方式)であったり、電話用ケーブル(VDSL方式)が利用されていました。そのため、頑張っても100Mbpsが出るかどうか、実効速度では30Mbpsぐらいが主流でした。
渡辺氏:既存のマンションでも大丈夫です。光ファイバーを敷設するための管にまったく空きがないと難しいですが、昔と比べてより細径で摩擦が小さいケーブルが登場しています。管内に敷設されたLANケーブルや導線の隙間に、細い光ファイバーをスルスルと通せるようになっています。NURO 光 for マンションは、マンション内での団体加入でのご提供となります。4名以上の申込が必須ですが、人数によって料金も変わってきます。例えば6ユーザーは、回線費用1600円+会費900円=2500円ですが、それより一人ずつ加入者が増えるごとに会費が下がる仕組みです(10ユーザー以上まで)。7ユーザーなら2400円、10ユーザーなら1900円まで費用が下がります。いま、VDSL配線方式のサービスでも3000円程度からが相場ですから、NURO 光に乗り換えれば速度が速くなり料金も安くなります。まだADSLをお使いのユーザーもいらっしゃいます。ADSLは下り最大50Mbps程度で2000円ぐらいからなので、10ユーザーなら同料金で光回線サービスがご利用できますので、メリットも大きいと思います。
渡辺氏:従来のVSDL方式では、共用スペースに専用装置を置き、電源を使っていたので熱の発生や冷却用ファンの騒音というデメリットもありました。しかし、NURO 光 for マンションの場合には、そのまま光ファイバーで分岐でき、電源が不要ですし、装置も小さいのでスペースも取りません。いろいろなところと交渉を始めているところですが、容易に許可をいただけているようです。