MMD研究所が「ビデオオンデマンド(VOD)サービスに関する調査」を実施した。ビデオオンデマンドサービスの認知度は73.2%と高かったものの、利用経験者は28.9%にとどまり、73.4%の人が「無料でなければ利用したくない」と考えていることが明らかになった。 同調査は、15歳~59歳の男女を対象にMMD研究所がインターネット調査により行ったもの。有効回答は560人で、うち男性49.8%、女性50.2%、年代別の回答数は10代~50代まで各年代おおよそ20%前後であった。調査期間は、2月13日に実施された。 ビデオオンデマンドサービスの利用経験は、「無料サービスを利用したことがある」15.5%、「有料サービスを利用したことがある」7.3%、「無料と有料、両方利用したことがある」6.1%、合わせて、利用経験があるとの回答は28.9%にとどまった。 「知っているが利用したことはない」が44.3%ともっとも多く、利用経験者と合わせて、73.2%はビデオオンデマンド自体を認知していた。認知度は比較的高めだが、利用しているのは半数以下であることが明らかになった。 ビデオオンデマンドの利用意向については、「有料でも利用したい」と答えたのはわずか4.7%。73.4%は「無料でなければ利用したくない」と回答した。 ビデオオンデマンドサービスを利用するデバイスについては、スマートフォンが34.6%ともっとも多く、ついでPC30.9%、テレビ18.5%、タブレット13.0%という結果。個人で自由に使えるネット環境が主なデバイスとなっているようだ。 また、1週間のテレビとインターネット動画の視聴時間について、テレビをもっとも長い時間視聴しているのは50代であるのに対し、インターネット動画をもっとも長く視聴しているのは10代であった。全体的な傾向として、1週間に7時間以上視聴するのは、テレビが41.1%、インターネット動画が12.2%。まだまだテレビが見られているようだ。